Exploration of Laos dragonfly in October 2019 (1/3)
秋のラオスのトンボ発生の状況はほとんど知見がなかったので、今回もいつもの3人組で行ってみました。目的地は中部のLak Saoとさらに北のPhonsabanです。そしてVientianに戻る途中にLonsanに寄って帰るコースです。車での移動総距離は1100kmでした。それぞれの位置関係は下図を参照。
We visited Lak Sao and Phonsavan in October 2019 to investigate the dragonflies in Laos in the fall, which we had little knowledge about.
⓵ Lak Sao ⓶ Phonsavan ⓷ Lonsan ⓸30km north of VN.
Taken around Lak Sao
Landscape of the mountain stream near Lak Sao
A tributary of Nam Ngang near Na Pe
Landscape of the mountain stream in Lak Sao Matrona basilaris ♂ 2019. 10.12 Lak Sao (Photo by T. Miyahata)

Rhinocypha huai 2019.10.11 west 70㎞ Lak Sao (Photo by N.Yokoi) Aristocypha fenestrella 2019.10.12 Lak Sao (Photo by T. Miyahata)
Orthetum pruinosum&Crocothemis servilia 2019.10.12 Lak Sao (Photo by T. Miyahata)
今回、Lak Saoでの調査はヤンマ狙いを主に考えていました。特にコシボソヤンマ、ミルンヤンマそしてチャイロヤンマの仲間を見てみたいと期待を膨らませて行ったのですが、残念ながら全く姿を見ることができませんでした。特にコシボソヤンマはヤゴが採れている渓流で探索したのですが、、、、。ベトナムや中国では普通種だと言われているだけに、タイプロカリティーのラオスとしては面子がたちません。とほほ。Lak saoはこれまで多数の珍種、新種候補が訪れるたびに得ることができる、ラオスのトンボ調査では絶対外せない場所だっただけにショックです。ただ、ここ数年、この地域も例にもれず異常な降雨がしばしば起き、さらに以前はほとんどなかった台風が直撃するようになって、生息地の渓流が全くその様子を変えてしまうことが多くなってきました。そのせいか、あれほどいた他種多様なトンボたちがめっきり少なくなってきていることは、訪れるたびに感じていました。この地域のトンボはざっと見て75%ぐらいが判明したのではないかと考えています。しかし残りの実体を明らかにすることは、この状況下でますます困難になってきたと言わざるを得ません。
写真と採集は共存できません。そのため、日本なら撮影に時間をかけても構わないのですが、何が出るかわからないラオスでは先に網が出てしまいます。どうしても珍種は写真には残らない傾向があります。そこでLak Saoで得たこの時期、気になるトンボの標本写真を次に掲載したいと思います。
つづく
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